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[行事報告]2025年6月23日 高校3年狂言鑑賞
6月23日(月)、高Ⅲは名古屋能楽堂にて日本の伝統芸能である狂言を鑑賞しました。演目は能楽師狂言方大藏流・大藏基誠氏による「附子」と「柿山伏」です。狂言を実際に見るのは初めてという生徒も多く、まず能舞台の静謐で厳かな雰囲気を目の当たりにし、思わず息を飲みました。演目の前には、後見の方から簡単なあらすじの紹介があり、その軽妙な語り口に自然と引き込まれ、興味深く鑑賞することができました。舞台上での台詞はすべて700年前の日本語ですが、不思議と言葉の意味は伝わってきます。いにしえの人々とのつながりを感じた瞬間でもありました。
演目が終わった後は、生徒・教員を交えた狂言体験ワークショップが行われました。代表者は足袋に履き替えて能舞台に上がり、狂言の所作を体験します。さらには舞台上と客席とで狂言の台詞の掛け合いを行ったり、特徴的な「笑い」を皆で行ったりと、楽しみながら狂言への理解を深めることができました。
「伝統文化は、それを守りつなごうとする人たちがいなければ、あっという間に途絶えてしまう。若い皆さんには、日本の伝統芸能にこれからも親しんでいってほしい」という大藏氏の言葉は大変印象的でした。私たちも伝統文化を新居なう立場にあるのだということを再認識する、大切な時間となりました。